タロットを学び始めると、最初に向き合うのがタロットの大アルカナ22枚です。本やサイトによって説明の言葉が少しずつ違い、どれを頼りに覚えればよいのか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
吉祥寺で占いサロン「Konohanaフォーチュンハウス」を主宰しております、鑑定歴28年の占術家、欧陽有紀(おうやん ゆき)です。
大アルカナは、キーワードを丸暗記するよりも、1枚ずつ「どんな人物・場面か」「絵に何が描かれているか」「数字が何を表すか」を順番に見ていくと、カードの意味がつながって見えてきます。私が養成講座のためにまとめたテキストも、22枚すべてをこの順番で書いています。
この記事では、大アルカナ22枚の意味をひと言ずつ一覧にまとめ、そのテキストから「0 愚者」の冒頭をお見せします。テキストは、私が講義のために手書きでまとめてきたノートをもとに作ったものです。
22枚は、これから1枚ずつ、正位置・逆位置や恋愛・仕事での読み方まで解説するコラムを順番にお届けしていきます。解説を公開したカードから、一覧にリンクを足していきます。
結論:大アルカナは「0 愚者」から「XXI 世界」までの22枚
大アルカナは、タロットカード78枚のうち、番号と名前のついた22枚のカードです。残りの56枚は小アルカナと呼ばれ、ワンド・カップ・ソード・ペンタクルの4つのスート(カードの組)に分かれています。
大アルカナと小アルカナに分かれているのは、タロットならではの構成です。36枚で占うカードとの違いは、「ルノルマンカードとは」タロットとの違いと使い方の基礎で比べています。
大アルカナ22枚の意味一覧
講座テキストは、タロットの代表的な絵柄の一つであるウェイト版をもとに、22枚を番号順にまとめています。22枚それぞれが表すものを、ひと言にすると次のとおりです。★印が、この記事でテキストの冒頭をお見せするカードです。
| 番号・カード | 意味をひと言で |
|---|---|
| ★0 愚者 | 旅立ち。今いる場所が、自分の成長に合わなくなってきた予感 |
| I 魔術師 | 物事の始まり。誰もが持っている創造の力を使うとき |
| II 女教皇 | 英知と鋭い感受性 |
| III 女帝 | 女性の強さと豊かさ。結婚や家庭 |
| IV 皇帝 | 現実的な力と責任。秩序を築き、決断を下す人 |
| V 法王 | 社会のルールと、みんなと仲良く暮らすための知恵 |
| VI 恋人 | 選択の時。恋愛に限らず、何かを選ぶ場面 |
| VII 戦車 | 自立とパイオニア精神。事態を自分でコントロールしようとする |
| VIII 力 | 自分の中の欲望や劣等感に向き合い、乗り越える力 |
| IX 隠者 | 内省。自分の生き方を振り返るとき |
| X 運命の輪 | 転換。思いがけない変化の予兆 |
| XI 正義 | 公平さとバランス。物事を正しく判断する |
| XII 吊るされた男 | 試練と忍耐。見方を変えると答えが見えてくる |
| XIII 死神 | 終わりと再生。区切りをつけて新しく始める |
| XIV 節制 | 調和と節度。異なるものをほどよく混ぜ合わせる |
| XV 悪魔 | 誘惑と執着。やめたくてもやめられないもの |
| XVI 塔 | 突然の変化。思い込みが崩れ、立て直しが始まる |
| XVII 星 | 希望とひらめき。願いに向かって進む |
| XVIII 月 | 不安と迷い。先がはっきり見えない状況 |
| XIX 太陽 | 成功と喜び。物事を素直に楽しめるとき |
| XX 審判 | 復活と目覚め。もう一度チャンスが訪れる |
| XXI 世界 | 完成と達成。ひとつの旅が終わり、次へ向かう |
ひと言の意味は、カードを覚えるための入口です。同じカードでも、正位置か逆位置か、どんな質問で引いたかによって読み方が変わります。講座テキストでは、1枚ずつ正位置・逆位置とテーマ別の読み方まで書いています。
ウェイト版の並びでは、8番が「力」、11番が「正義」です。お手持ちの本やカードで番号が入れ替わっていることがあるため、学び始めに一度確かめておくと混乱しません。

22枚もあると、全部覚えられるか不安です。

最初から全部を暗記しなくて大丈夫です。
テキストは1枚ずつ同じ順番で見ていけるように作っているので、まずは絵とテキストを見比べるところから始めてみてください。
大アルカナ22枚は「愚者の旅」としてつなげて読めます
大アルカナは、0番の愚者が旅に出て、さまざまな人物や出来事に出会いながら、XXIの世界で一つの旅を終える流れとして読む見方があります。講座テキストでも、愚者と恋人の冒頭に「旅を示すカード」と書いています。
前半のI〜Xには、魔術師・女帝・皇帝のように人物を描いたカードが多く並びます。後半のXI〜XXIには、塔・星・月・太陽のように、出来事や自然を描いたカードが続きます。1枚ずつ覚えるときも、前後のカードとのつながりを意識すると、意味を思い出しやすくなります。

番号の順番にも意味があるんですね。

はい。最初の愚者と最後の世界を並べてみると、旅の始まりと終わりとして読めます。
1枚ずつの解説でも、前後のカードとのつながりに触れていきます。
講座テキストは1枚2ページ、同じ8つの項目で見ていきます
テキストは、どのカードもA4で2ページです。項目の並びを揃えているので、1枚読み終えるごとに、次のカードも同じ順番で読み進められます。
- カードの絵:ウェイト版のカードの絵柄
- このカードが表す人物(もの):カードの大きなテーマ
- 絵の中のシンボル:絵に描かれたものと、その意味の一覧表
- 数字の意味:カードの番号が持つ意味
- 正位置の意味:カードがまっすぐ出たときの読み方
- 逆位置の意味:カードが上下さかさまに出たときの読み方
- テーマ別の読み方:恋愛・結婚/仕事・適職/かかりやすい病気
- 開運データ:開運色と幸運を呼ぶ石(書き込みのないカードもあります)
西洋占星術との対応(星座や方角など)は、私が西洋占星術を専門にしていないため、テキストには載せていません。自分で出どころを説明できることだけを書いています。
「かかりやすい病気」は、カードが示す体調の傾向を読むための項目で、病気を診断するものではありません。気になる症状があるときは、医療機関にご相談ください。
1ページ目にカードの絵と人物・シンボル・数字を、2ページ目に意味と読み方を置いています。シンボルの多いカードは、絵の説明だけで1ページを使うこともあります。
【一部公開】「0 愚者」は旅を示すカード
愚者は番号が0で、22枚の最初に置かれるカードです。テキストの冒頭は次のように始まります。
▼ 講座テキスト「0 愚者」の見開き。冒頭の「このカードが表す人物」までをお見せし、続きはぼかしています

画像の冒頭の文を、文字でも載せておきます。
講座テキスト「0 愚者(フール)THE FOOL」冒頭より
旅を示すカード(海外旅行)
愚者は永遠に真理を探求し、終わりのない旅を続ける旅人
道化の姿をしたどこにも属さない者であり、許可を求めずに行動できる者でもある
「無知の知」つまり利口者の愚かさを教えてくれる存在
このカードが出たときは今の環境がもはや自分の成長や目的に役に立たなくなったという予感を表す
テキストの文は、講義ノートの言い回しをそのまま残しているため、句点を付けずに言い切る形にしています。愚者が出たときは、今いる場所が自分の成長に合わなくなってきた予感を表す、というのが冒頭の要点です。
この続きには、杖の先の袋や犬といった絵のシンボル、数字「0」の意味、正位置・逆位置、恋愛や仕事の読み方が並びます。愚者には、ほかのカードにはない読み方の注意書きと、トランプとのつながりを書いた豆知識もあります。
恋人・運命の輪をはじめ、ほかのカードのテキストの冒頭は、1枚ずつの解説コラムでお見せしていきます。

0番なのに、いちばん最初のカードなんですね。

テキストでは、0を『無』、こだわりのない数字と書いています。
何も持たずに旅に出る愚者の姿と、数字の意味を重ねて読めるようにしています。
講座テキストで大アルカナを覚える3つの順番
講座テキストは、カードごとに書き方は違っても、同じ並びで情報を置いています。テキストの並びに沿って読むと、次の3つの順番になります。
- 冒頭の一言で、カードの大きなテーマをつかむ(愚者=旅、恋人=選択の時、運命の輪=転換)
- 絵のシンボルと数字で、なぜそのテーマなのかを確かめる
- 正位置・逆位置とテーマ別の読み方で、質問に合う言葉を選ぶ
1から順に読むと、キーワードだけを覚えたときよりも、カードの絵を見たときに意味を思い出しやすくなります。絵を見て1と2を自分の言葉で説明できるようになってから、3の細かい読み方へ進んでみてください。
毎日1枚引いて、その日の出来事と照らし合わせる練習も役に立ちます。練習の進め方は、鑑定歴28年のプロが教える「タロット占い師になるには」5段階でお伝えしています。
目的に合わせた大アルカナの学び方
自分や身近な人を占いたい方は、大アルカナ22枚から始める方法があります
自分や友人を占うことが目的なら、まず大アルカナ22枚だけで占えるようになる、という進め方があります。講座でも、受講される方のペースに合わせて、大アルカナ22枚での展開に絞って練習することができます。
一人で本を読みながら進めるか、教わりながら進めるかで迷う方は、占いは独学で学べる?スクールとの違いを鑑定歴27年の占術家が解説も参考にしてください。
占い師を目指す方は、小アルカナと展開法まで学びます
お金をいただいて占うことを目指す方は、大アルカナに加えて、小アルカナ56枚と展開法(カードの並べ方)まで学びます。講座では、マルシェなどのイベントで鑑定できる段階を目標にしています。
私自身がどのように占いを学び、仕事にしてきたかは、「占い師になるまで」の27年|お客さんゼロから吉祥寺のサロンへでお話ししています。
講座では22枚すべてのテキストを紙でお渡しし、1枚ずつ解説します
この記事でお見せしたテキストは、愚者の冒頭だけです。講座では、大アルカナ22枚すべてのテキストを紙でお渡しし、1枚ずつ解説します。
テキストのほかにも、小アルカナや展開法など、鑑定に使う内容をいろいろとご用意しています。講座はオンライン(ビデオ通話)にも対応しているため、全国どこからでもご自宅で受講いただけます。

いきなり講座を申し込むのは、少し緊張します。

まずは通常の鑑定で、私の鑑定を体験してみてください。
ご受講を決めた方は、鑑定料を受講料に充当いたします。
講座の内容とお申し込みの流れは、占い養成講座のご案内にまとめています。
よくある質問
- Q大アルカナだけで占うことはできますか?
- A
大アルカナ22枚だけを使って占う方法もあります。講座でも、受講される方のペースに合わせて、大アルカナだけで練習を進めることができます。
- Q講座テキストは、どのタロットカードの絵柄に合わせていますか?
- A
ウェイト版の絵柄に合わせています。テキストの「絵の中のシンボル」は、ウェイト版の絵に描かれたものを1つずつ説明しています。
- Qオンラインでも受講できますか?
- A
オンライン(ビデオ通話)での受講に対応しています。吉祥寺のサロンに通うのが難しい方も、ご自宅から受講いただけます。
- Q正位置と逆位置は、どちらから覚えればよいですか?
- A
まずは正位置の意味から覚え、慣れてきたら逆位置へ進む方法があります。講座テキストでは、どのカードも正位置と逆位置の読み方を分けて書いています。
まとめ:大アルカナは1枚ずつ同じ順番で見ていくと覚えやすくなります
- 大アルカナは「0 愚者」から「XXI 世界」までの22枚
- 22枚の意味は、ひと言の一覧で全体をつかんでから1枚ずつ覚える
- 講座テキストは1枚2ページで、人物・シンボル・数字・正逆・テーマ別の順に並べている
- 22枚は、愚者が旅をしながら人物や出来事に出会う流れとしてつなげて読める
- 覚えるときは、冒頭の一言→シンボルと数字→正逆とテーマ別の読み方の順に読む
- 22枚すべてのテキストは、講座で紙でお渡しし、1枚ずつ解説する
この記事でお見せした愚者の続きと、残り21枚のテキストは、講座でお渡ししています。どのように学べるのかは、占い養成講座のご案内でご覧ください。
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